今回実行するmulti_camera_multi_person_trackingのサンプルは以下のフォルダになります。
C:\Program Files (x86)\IntelSWTools\openvino\inference_engine\samples\python\multi_camera_multi_person_tracking
実行の前に
サンプルを実行する前に、READMEファイルを確認しておきましょう。サンプルで必要なモデルや実行例が記載されています。また、Readmeの後半では、Computer Vision Annotation Tool (CVAT)が少し触れられていましたが、今回は割愛します。
モデル
今回は以下のモデルを利用しました。
- person-detection-retail-0013
- person-reidentification-retail-0103
Webカメラか動画ファイル
本サンプルを実行する際に、Webカメラか動画が必要です。今回はc270を3台使用しました。(4台以上はエラーになりました)
カメラのピントが合ってなかったので、ピントの合わせ方を調べたところ、分解してカメラ周りのネジを回すとのことでした。
無事、ピントが合いました。ピントが合ってないと認識精度が落ちるのでご注意ください。
実行
環境変数の設定をしていない場合は、コマンドラインで以下を実行します。C:¥Program Files (x86)¥IntelSWTools¥openvino¥bin¥setupvars.bat
以下のコマンドでmulti_camera_multi_person_trackingを実行します。
モデルの格納先は各自の環境のパスを指定してください。-i はカメラを指定しています。3台あるので、0 1 2 と3つ指定しました。
cd C:\Program Files (x86)\IntelSWTools\openvino\inference_engine\samples\python\multi_camera_multi_person_tracking
python multi_camera_multi_person_tracking.py --m_detector モデルのパス\Intel\OpenVINO\openvino_models\intel\person-detection-retail-0013\FP32\person-detection-retail-0013.xml --m_reid モデルのパス\Intel\OpenVINO\openvino_models\intel\person-reidentification-retail-0103\FP32\person-reidentification-retail-0103.xml --config config.py -i 0 1 2
実行結果
うまく実行出来たでしょうか。Readmeの後半では、Computer Vision Annotation Tool (CVAT)が少し触れられていました。CVATについて確認が出来たら記事にする予定です。
フリーのITエンジニア(何でも屋さん)。趣味は渓流釣り、サッカー観戦、インラインホッケー、アイスホッケー、RaspberryPiを使った工作など。AI活用に興味があり試行錯誤中です。