OpenVINO on IceLake (Vol.6)

なんだかスケートをしているようなタイトルの連載6回目、
Intelの第10世代CPU IceLakeでOpenVINOを試してみます

前回同様、使用するのはDell XPS 13 2in1、搭載されているのは下記のCPUとなります
Intel(R) Core(TM) i7-1065G7 CPU @ 1.30GHz
このCPUはGPUを内包しており、64EUのIntel Iris Plus グラフィックスが搭載されています
また実行ユニット数は、過去最大であったIntel Iris Pro Graphics 580(i7-6770HQ)の72EUにつぐ多さとなっています
メモリはDDR4-3733 16GBが搭載されています

前回までで、いったんCPUのお話には区切りがつきました
次はGPUに着目したいと思います
GPUですが、IceLakeだから特別のGPUを搭載しているか?という事はなく、企業戦略や競合他社の状況によって、色々と搭載GPUを変えていますので、GPUが搭載されている歴史をみるとCPUの流れと少し違った部分が見れるかもしれません

OpenVINOではあまり注目されていない感じがするGPUですが、GPUを効率的に使用する事でコストを下げられるのではないかと思います
組み込みの分野ではGPUを使用する事が少なく(画面を出力することすらしない)、ほとんど使用されずにそのままという状況も考えられます
これをOpenVINOに使用しない手はありません

では、GPUのお話に移りましょう

SkyLakeで搭載されていたGPUはGen9という世代のGPUです
このGPUはEU(Execution Unit)という演算ユニットがSubSlice上に搭載されています
このSubSliceはSliceの上に搭載されています
IntelのGPUはこのような構成となります

次回はEUをさらに細かく見てみます