Intel DevCloud for the Edge を使い倒す(その6)

Intel DevCloud for the Edge を使い倒す(その5) から続く記事の6回目です
今回は実行ファイルをいろいろなサーバーで実行してみます
( Intel DevCloudの記事はこちら

Edge Serverで実行ファイルを実行することはすでにその5で行いましたので、色々なサーバーを使用して実行ファイルを走らせてみます

前回使用したコマンドは下記のとおりです

Queueを扱うコマンド群
pbsnodes: 使用可能なサーバーの列挙
qsub: queueの登録
qstat: 自分が実行したqueueの状態
qdel: queueの削除

他にもありますが、これだけ覚えておくとなんとかなります
詳しくはここにあります

まずは実行したいサーバーをピックアップします
例えば、Skylake, Kabylake, Whiskeylakeの各CPUで実行したいのであれば、
リストから、skylake, kaby-lake, whiskye-lake を選択してみます
これらのマシンに一度に処理を投げるために下記のスクリプトで実行します

for nm in skylake kaby-lake whiskey-lake;
do
  qsub -l nodes=1:$nm security2.bash ;
done

サーバーによっては時間制限があるかもしれませんし、他の方に迷惑がかかるかもしれませんので、あまり処理の長いスクリプトは書かないようにしましょう

security barrier camera demoのそれぞれのserverでの結果が得られました
結果は下記のようにJobの番号ごとに出力されます

u41585@s099-n004:~/security_log$ ls security2.bash.*
 security2.bash.e3571  security2.bash.e3708  security2.bash.e3792  security2.bash.o3572  security2.bash.o3735
 security2.bash.e3572  security2.bash.e3735  security2.bash.o3571  security2.bash.o3708  security2.bash.o3792

この結果をもとにFPSを抜き出すと、サーバーごとの結果が集計できました

世代周波数バーストコア/スレッドキャッシュ-d-d_va-d_lprAverage FPS
idc001skli5-6500teskylake62.33.34C/4T6MBCPUCPUCPU28.975
idc006kbli5-7500tkaby-lake72.73.34C/4T6MBCPUCPUCPU28.825
idc016ai7i7-8665uewhiskey-lakemyriadx-ma248591.74.44C/8T8MBCPUCPUCPU31.275

CPUで処理しているので、順当な結果になっているようです
このサーバーでの処理一回目を見てみると、下記のように非常に低い値となっています
省電力モードに入っていたのでしょうね

一回目 FPS
idc001skl9.6
idc006kbl8.6
idc016ai77.5

続いて、GPUでの処理を見てみましょう

世代周波数バーストコア/スレッドキャッシュ-d-d_va-d_lprAverage FPS
idc001skli5-6500teskylake62.33.34C/4T6MBGPUGPUGPU78.825インテル® HD グラフィックス 530
idc006kbli5-7500tkaby-lake72.73.34C/4T6MBGPUGPUGPU89.525インテル® HD グラフィックス 630
idc016ai7i7-8665uewhiskey-lakemyriadx-ma248591.74.44C/8T8MBGPUGPUGPU81.075インテル® UHD グラフィックス 620

GPUでの処理は、ばらつきがあります
skylakeとkabylakeの処理で10%以上の開きがあります
またwhiskeylakeはskylakeと大差ありません
これらのCPUに搭載されているGPUはskylakeのものがHD graphics 530, kabylakeがHD graphics 630, whiskeylakeがUHD graphics 620となり、530がGen9, 620,630がGen9.5になりますが、基本的な構成は変わっていません

推測ですが、何度か数値測定を行わないといけない点、GPUの動作周波数などが関係している点などが考えられます

つづく