環境構築(RaspberryPi編)

本記事は、https://docs.openvinotoolkit.org/latest/_docs_install_guides_installing_openvino_raspbian.html を元に記述しています。元のページも参照してください。

※2020.06.04追記:OpenVINO 2020.3 LTS Release も同様の手順で入る事を確認済です。

※2021.02.19追記:OpenVINO 2021.2 も同様の手順で入る事を確認済です。

インストールの前に

  • Intel® Movidius™ Neural Compute Stick (Intel® NCS) 又は、Intel® Neural Compute Stick 2 が必要です
  • インターネット環境

インストールされるコンポーネント

コンポーネント説明
Inference Engine
ディープラーニングエンジン
アプリケーション組み込みライブラリ
OpenCVIntel Hardware用にコンパイルされたOpenCV
Sample Applications推論エンジンを使用するためのコンソールデモアプリケーション

プラットフォーム

ハードウェアの制限

  • ARMv7-A CPUアーキテクチャのRaspberry Pi 。uname -mを実行し、armv7lが返ってくる事を確認
  • Intel® Movidius™ Neural Compute Stick (Intel® NCS) 又は、Intel® Neural Compute Stick 2

OS

  • Raspbian* Buster, 32-bit
  • Raspbian* Stretch, 32-bit

ソフトウェアのインストール

必要なソフトウェア

  • CMake 3.7.2 以上
  • Python 3.5, 32-bit

Install the OpenVINO™ Toolkit for Raspbian* OS Package

  1. 最新のOpenVINO toolkit for Raspbian OSをIntel® Open Source Technology Centerからダウンロードしてください。ファイル名はl_openvino_toolkit_runtime_raspbian_p_<version>.tgzです。
  2. ターミナルを開きます
  3. ダウンロード先フォルダに移動します。
      cd ~/Downloads/
      デフォルトでは、パッケージのファイル名はl_openvino_toolkit_runtime_raspbian_p_<version>.tgzで保存されます。
  4. インストール先のフォルダを作成します
      sudo mkdir -p /opt/intel/openvino
  5. パッケージを展開します。
      sudo tar -xf l_openvino_toolkit_runtime_raspbian_p_<version>.tgz --strip 1 -C /opt/intel/openvino
  6. 以上でOpenVINO toolkitはインストールされました。追加設定が必要なので、次のステップに進んでください。

Install External Software Dependencies

  1. Inference Engineのサンプルアプリケーションをビルドするために、CMake(バージョン3.7.2 以上)が必要です。ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してください。
    • sudo apt install cmake
  2. 以上でCMakeはインストールされました。次のステップに進んでください。

Set the Environment Variables

OpenVINO Toolkitアプリケーションをコンパイルする前や、実行する前に、環境変数を必ず更新する必要があります。

    source /opt/intel/openvino/bin/setupvars.sh
このコマンドによって、OpenVINOの環境が設定されます
このコマンドはログインごとに行う必要がありますが、
.bash_profileに書き込めば、その必要はありません
    echo "source /opt/intel/openvino/bin/setupvars.sh" >> ~/.bashrc

新規にターミナルを開き、以下が表示されていればOKです。

    [setupvars.sh] OpenVINO environment initialized

Add USB Rules

  1. 現在のユーザをusersグループに追加します。
      sudo usermod -a -G users "$(whoami)"
    ログアウト、ログインで有効になります。
  2. もし.bashrcを更新していない場合、setupvar.shを実行してください。
      source /opt/intel/openvino/bin/setupvars.sh
  3. Intel® Movidius™ Neural Compute Stick 又は Intel® Neural Compute Stick 2を使うために、以下のスクリプトを実行してください。

      sh /opt/intel/openvino/install_dependencies/install_NCS_udev_rules.sh
  4. Intel® Movidius™ Neural Compute Stick 又は Intel® Neural Compute Stick 2を挿してください。

お疲れ様でした。インストールはこれで完了です。引き続きサンプルの実行をご確認ください。